ただいまって帰るとこ、おかえりって返る声
青少年の自立を支える会シオン

法人の理念

基本理念

◆愛は裁かず◆
裁くとは「理非を明らかにする」という意味です。簡潔に言うならば、白黒をつけるということなのでしょうか。この活動を行うなかで感じることは、場合により白黒をつけないこと、そして、グレーゾーンを残すことが大事だということです。
ホームには、社会生活を行う上でのスキルを十分に身につけることができなかった者や、 愛情を十分に感じられなかったために、不信感や攻撃性、盗癖等が強い者も見受けられます。 自分でも分かっているのにその行為をやめられない者、愛情を押し付けと感じ、閉塞感から動けなくなってしまった者、何故その行為をしてしまうのか分からない者も、全員前向きに生き、 幸せになりたいと苦悶しているのです。
大人から見れば、十分ではありませんが、本人たちは前向きに一生懸命に生きています。私たちはその努力と想いを最大限に評価したいと考えています。 その行為を「良くないことだ」と裁断することは極力避けます。渦中にある者を裁くには、とても強い力、あるいは、微妙なさじ加減が必要です。 その按配を間違えると、反省せずに反感感情だけを植えつける場合があるのです。
◆体罰について◆
私たちは体罰を暴力と考えるため、教育手段として使用しません。じっくりと腰を据えコミュニケーションを通し、子ども等を陶冶することが教育である考えているからです。 強いものが力でねじ伏せることは、教育の手抜きと考えます。また多くの場合、自分よりも腕力や権力を持つ者に対して、体罰は実践されません。体罰を行われる者と行われない者が出てくることは、教育方法に矛盾があるからではないでしょうか?
◆プライバシーについて◆
入居者が私生活を営む上で、他者に知られたくない、干渉されたくないという要求を、職員は尊重します。 しかし、1.他者が著しく不快になるような状態、2.法律に反する行いをしている場合、3.火災や病気などが発生する可能性がある場合はその限りではなく、他者の人権、更生保護、そして衛生の観点から介入と指導を試みます。
◆身体的拘束について◆
身体拘束は原則禁止しています。しかし、次の場合は対象者の安全を最優先に考えながら、身体拘束をしなければならないと考えています。 1.病気が発症し、急性期等の場合、あらゆる方法に効果がなく、自傷の可能性があると職員が判断した場合は、人命救助の観点から入居者を拘束し、直ちに警察に通報します。 2.ドラッグなどの使用が明らかで、放っておくことが自傷の可能性があると判断した場合は、人命救助の観点から入居者を拘束し、直ちに病院及び警察へ連絡します。 しかしながら、職員を含む他入居者に他害等の恐れが少しでもある場合は、職員は他入居者をその場から避難させ、安全を確保した後、直ちに警察等適所へ連絡をします。
◆性について◆
サービス対象者である児童は、第二次性徴期を迎え経て、身体的に大人となります。 しかし、精神的にはまだ未発達なところがあり、大変不安定な時期です。 負のモデル学習により、愛情や好意の表現が不適切であったり、情動に駆られる者もまれにいます。 私たちは、彼らの考え方や特徴を理解する一方、不適切な行為は「間違いだ」としっかりと教育する必要があります。決して性関係を持ちません。

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