親元を離れることは、自立への第一歩。

児童福祉の対象から外れた青少年に対する支援

はじめに

不登校やひきこもりニートでお悩みの方 - シオン学苑寮

親と子どもが互いにアレルギーのように反応しあい、ぶつかり合ってしまう状態が続いているご家庭があります。子どもは親の愛情を押し付けと捉え、閉塞感を感じます。 一方、親は子のためと言いつつ、実は子からの反発による反応だったりします。これらのやりとりは、悪循環しがちです。この悪循環に陥ると、自力での脱出は難しいようです。 最後には家庭内暴力や虐待、家出、非行、ひきこもりという形に終わり、児童相談所や警察などの介入により、引き離されます。 その後、児童相談所や家庭裁判所、保護観察所を経由し、当施設に入所となることも多々あります。

事件になり、強制的に別々の生活になる。各々が、子どもは自分のための勉強、親は子どものための勉強をして、退院後に備えます。 私たちは、「事件になる前に、入院するほどのことを起こす前に、一時的でも互いに距離を持つことができれば・・・。」、「私たちホームが受け入れることができれば・・・。」、と常々感じています。 子どもは、うるさく言う親から離れることで、心にゆとりが生まれます。また似た境遇の先輩入居者が、前向きに生きているのを見るだけでも、良い刺激となるでしょう。 一方親は、子どもが当ホームに入居している間に、平常心を取り戻します。争いのない生活により、今までの家庭内の状況を客観的に見ることができるかもしれません。 そして、自治体が委託する児童家庭支援センターなどで、子どもへの接し方を学び、将来に備えてもらえたら最高です。

子どもたちの陶冶は、大人の責任です。しかし、核家族化が進み、プライバシーが重視される高度な社会では、大人の子どもに接する教育的機会が少なくなっているように感じます。 近い将来、それらの教育の大部分を、自治体が請け負う時代になるのかもしれません。私たち自立援助ホームも含め、すでに一部では自治体から委託を請け、それらサービスを実施しています。 「保育所や児童館のように」とまでは言いませんが、自立援助ホームも、もう少し気軽に利用できるようになればうれしいです。



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