目次
Q2.20歳以上の成人の受け入れは可能ですか?
Q3.フリースクールへの通所は可能ですか?
Q4.悩み相談は行っていますか?
Q5.息子の非行で悩んでいます。同じ悩みを持つ人たちの集まりはありますか?
Q6.ひきこもり問題を誰にも話せないのですが・・・
Q8.ひきこもりは病気の可能性はあるのですか?
Q9.私は体罰があって良いと思うのですが、罰は何故良くないのですか?
Q10.ゲーム中毒(依存症)の息子に困っています。辞めさせる方法を教えてください。
施設への質問と回答
Q1 自立援助ホームにはどんな子どもたちが居るのですか?
年齢は15歳以上、20歳未満の男女です。
Q2 20歳以上の成人の受け入れは可能ですか?
20歳以上の方は、自立援助ホームには入れません。しかし、自立支援ホームシオン学苑寮に入ることができます。 シオン学苑寮では、親御さんと法人との間で契約を交わす私的契約です。定員は1名のみです。
Q3 フリースクールへの通所は可能ですか?
フリースクールシオン学苑は、自立援助ホームとシオン学苑寮に入居している青少年のみ利用可能です。 ただし、入居していた青少年が自立した場合は、卒業まで通所可能です。
Q4 悩み相談は行っていますか?
随時カウンセリングを受け付けています。
専門は非行とひきこもりです。
1回1時間 | 電 話 | 場 所 | 費 用 |
---|---|---|---|
一般 | 029-843-2282 | 当法人施設 | 5,000円 |
会員 | 同 上 | 同上 | 4,000円 |
教育への質問と回答
Q5 息子の非行で悩んでいます。同じ悩みを持つ人たちの集まりはありますか?
県南には、非行問題で悩む親御さんたちが集まる自助グループが2つあります。
ほとんど親だけ、小人数のアットホームな集まりです。
悩みを話し理解してもらうことでエネルギーが充電されることと思います。また先輩方の事例は参考になるかもしれません。言いっぱなし、聞きっぱなしでもOK、
「批判」しないが唯一のルールです。
名 称 | 電話番号 | 場所 | 代表者 |
---|---|---|---|
非行と向き合う 親たちの会 | 非公開 | 土浦駅前 ウララ | 出沼 |
うなずきの会 | 非公開 | つくば市 | やなか |
※電話番号は、個人情報のためここでは掲載致しませんでした。当法人までお電話をください。
非行と向き合う親たちの会は略称です。正式名称は、非行と向き合う親たちの会IN土浦です。
Q6 ひきこもり問題を誰にも話せないのですが・・・
ひきこもりの子どもを抱えている事を、専門家に相談できずにいるご家庭も多いと聞きます。ご家庭や親族だけで抱え込んでいることは、問題を更に悪化させる可能性が高まります。
世の中には、子どものひきこもりで悩んでる人が沢山います。まずは親が安心して相談できる場所を見つけること、オープンな気持に成る事が、子どもも変えてゆく第一歩になると考えます。
匿名での電話相談が、県内にもあります。下記をご参考ください。
※カウンセリングには相性もあり、運がなくしっくりとこない時もあります。めげずに、何か所か相談しましょう!
名 称 | 電話番号 | 場所 | 内容 |
---|---|---|---|
教育・子育て 電話相談 | 029-225-7830 | 水戸三の丸 | 子のしつけ |
精神保健 福祉センター | 029-244-0556 | 水戸市笠原 | 精神の悩み |
土浦保健所 | 029-821-5342 | 土浦下高津 | ひきこもり |
Q7 ニートとひきこもりは何が違うのですか?
ニートとは、Not in Education, Employment or Trainingの頭文字をとり、NEETと名づけられた、イギリス発祥の言葉です。
学校や仕事についていない、訓練も受けていない状態の、およそ35歳までの青年を指します。ただし、就労を望み就職活動を行っている場合は、除外されることが多いようです。
アルバイトやパートを行っている者は、フリーターと呼ばれニートとは区別されます。ニートは昔でいうぷー太郎とほぼ同じなのではと考えます。
一方、ひきこもりは厳密に言うと症状を表す言葉です。心の病気になってしまい、精神が消耗しきっているときや、やや元気になりこれから徐々に回復していくと思われる時期ににしばしば現れます。 近年は社会的ひきこもり(二十代後半までに問題化し、六カ月以上を自宅に引きこもって社会参加をしない状態が持続しており、 他の精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの。「社会的ひきこもり ―終わらない思春期―」斎藤環)を現ることも少なくありません。 ひきこもり者は、自室や自宅にずっと閉じこもっている訳ではなく、コンビニやスーパーには出かけます。閉じ籠りとは違います。 他者との心の交流、楽しさの分かち合いや悲しみの共有などからの逃避状態を指しているのではないかと理解しています。
Q8 ひきこもりは病気の可能性はあるのですか?
主要因がうつや統合失調症などの心の病気、ADHDやLD、強迫性障害などの障害の可能性があります。それら病気の症状として、ひきこもりが表れる場合があるのです。
民間にKHJ親の会という団体があります。各県とはいきませんが、関東に9団体あるひきこもり支援を行う大きな組織です。その団体は、ひきこもりを病気と定義しています。
ちなみに「Kは強迫性神経障害」「Hは被害妄想」「Jは人格障害」の意味。
県内には、茨城県発達障害者支援センターがあります。
名 称 | 電話番号 | 場所 | 内容 |
---|---|---|---|
発達障害者 支援センター | 029-219-1222 | 茨城町小幡 | 療育支援 就労支援 |
Q9 私は体罰があって良いと思うのですが、罰は何故良くないのですか?
体罰についての弊害は、理念のページで述べていますのでそこをご覧ください。
「罰は何故良くないのですか?」という質問ですが、罰も慎重に使うならば効果的だと思います。実際に、罰に替わる教育方法が無い場合は、
ホームでも使用しています。また、法律は罰を主体としたルールにより個人の行動を制御しています。
法律は罪を犯した者が更生して社会復帰するためにあるのですが、復讐の為に罰を与えたり、見せしめの為に与えるのであれば、効果はあまり期待できません。
罰での教育は間違った使い方をすると、副作用がおまけについてくるからです。「メイザーの学習と行動 日本語版第3版、ジェームズ・E・メイザー、p186」を下に載せましたので参考にしてください。なお、要約をしてありますので本の通りであはありません。
罰使用の欠点
第1に、罰は恐怖や怒りなどの感情を誘発することがあるが、それらは、学習やパフォーマンス能力に有害である。’90年バラバン等の研究では、 「大学生に記憶課題をさせたが、間違えるたびに音で合図されるときよりも、ショックで罰せられるときのほうがパフォーマンスが遅くなり、 間違いも多かった。」とあります。それゆえ、もし先生の目標が間違いを減らし、正しい反応を増やすことであるならば、間違いを罰する方法は期待はずれである。
第2に、罰は、しばしば全ての行動の全般的な抑制を導き、特定の行動だけを罰するわけではない。 例えば、教室である生徒が手を上げ質問をしたところ、先生が「非常につまらない質問だ」と答えたとする。先生の批判は、生徒たちのつまらない質問の数を減らすことを意図していたかもしれない。しかし結果は、その生徒だけでなくクラス全体の質問を減少させる。
第3に、罰の使用は個人の行動の継続的な監視を必要とするが、賞(ほめることなど)の使用はそれを必要としない。
もし、子どもが自分の部屋を掃除することでほめられるならば、次に掃除した後で両親に部屋を見に来るように求めるだろう。反対に、
部屋を散らかした子どもが罰を与えられるならば、次に部屋を散らかしたとき、わざわざそれを見せる為に両親を呼ぶようなことはしない。
他にも、@規則の裏をかく。A事態から完全に逃避する。B攻撃を引き起こす。と述べています。
Q10 ゲーム中毒(依存症)の息子に困っています。辞めさせる方法を教えてください。
中毒のようにゲームへ依存、熱中している子どもに対し、質問を下さった方が納得するような辞めさせ方を、私たちは持ち合わせていないと思います。
ただ、大人が知恵を絞り、面白いように、ハマるように制作したゲームです。子どもが中毒みたいにやり続けるのは、普通ではないかと考えます。
しかも、スカイプ(同じ趣味を持つ者同士との会話)を使用しながらのオンラインゲームは、強化力(その行為を行わせる力)がとても大きいです。
取り上げたり、無理に辞めさせることは、大きな反発を引き起こすだろうことは、容易に想像がつきます。思春期の子どもや、少し問題を持っているお子さんの場合は、
親子間に大きな溝を作る可能性もあります。その溝の修復作業等を考えると、無理に辞めさせることは得策ではないと思います。
まずは、客観的に現状を子どもと話し合ってみてはいかがでしょうか。ゲームにハマるのは普通のこと、ゲームをすることによるメリットやデメリットを考えてみましょう。
子どもの多くは、大人が思っている以上に、ゲームについてのデメリットを把握しています。理解はしていても辞めることができないのかも知れません。
そんな時は、大人がある程度の権限を使って、子どものゲームを規制するのも良いと思います。たとえば、「一日にゲームの時間は、〇時間」などの約束を作るのです。
約束を作る際は、子どもとの話し合いにより、一緒に決めることが大切です。話しが平行線になったり、私たち大人がどうしても譲れないと考える場合は、「〇〇して欲しいな。」、「○○してくれる?」など、
お願いの形による申し出や、質問の形による申し出だと、子どもからの反発を最小限にできるようです。
それでも、子どもが自分の意見を押し通すのであれば、その時はその意見を甘受するしかないと思います。「そこまで言うのであれば、しばらく、2週間ぐらい、様子を見ようか。」など、
猶予期間と話合いの予定時期を伝え、次回落ち着いた時に再度話し合いを持ちましょう。